学術情報

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獣医学専攻国際オープンセミナー2019(7)

日時:2020年1月14日(火)16:00−18:00

場所:りんくうキャンパス2F第1講義室

 

When to perform immunohistochemistry on biopsy samples, and why. 

Diagnosis and treatment of feline small cell lymphoma: 2020 update.

 

Ann Hohenhaus, DVM

Diplomate, ACVIM (Oncology and Small Animal Internal Medicine)

Staff doctor, Department of Oncology, Animal Medical Center, NY, NY USA

 

 

An accurate diagnosis is critical to cancer patient management. Most often, the diagnosis of a tumor is made based on histopathology of a biopsy specimen. Based on the location of the tumor and microscopic features, the pathologist creates a list of differential diagnoses and then narrows down the list to a final diagnosis, based on the appearance of the cells and stroma. If the tumor retains the morphologic features of normal tissue, the diagnosis is straight forward. If the biopsy sample demonstrates overlapping features between more than one tumor type or if the tumor appears to be highly unusual for the tissue of origin, immunohistochemistry (IHC) can be helpful for differentiation and confirmation of the final diagnosis.  Results of IHC are helpful in allowing the pet owner to have a better understanding of their pet’s prognosis and the veterinarian to choose the most efficacious treatment. This presentation will use actual patient biopsy information to demonstrate the clinical utility of IHC in oncology patients.

In the feline leukemia virus (FeLV) era which occurred prior to the mid 1980’s, most lymphoma was found in young cats and involved the cranial mediastinum. With the advent of FeLV testing and vaccination programs, gastrointestinal lymphoma has become the most common form of feline lymphoma.  This shift in anatomic form of feline lymphoma was noted around 2000, when several research publications identified a cluster of lymphoma in the small intestine composed of small lymphocytes infiltrating the intestinal wall. Histopathological analysis of biopsy material is required for diagnosis of small cell gastrointestinal lymphoma. This form of lymphoma is a slowly progressive disease. In most cases minimal treatment is required and results in prolonged survival. Most cats have one or more co-morbid diseases such as pancreatitis, heart disease and hyperthyroidism. Death is more commonly caused by one of the co-morbidities.

 

 

連絡先:生命環境科学研究科獣医外科学教室

秋吉 秀保(内線3207)E-mail: akiyoshi@vet.osakafu-u.ac.jp

獣医学専攻集談会

日時:2020年1月9日(金)16:00− 17:00

場所:りんくうキャンパス1F 会議室(1F, A-103)

 

バイオマテリアル技術から見た再生医療の最先端 – 細胞能力を高める医療の実現 –

田畑 泰彦 教授

京都大学ウイルス・再生医科学研究所 生体材料学分野

 

再生医療とは、生体のもつ自然治癒力を活用する医療である。その基本アイデアは、自 然治癒力の基である細胞の増殖、分化能力を高めて病気を治すことである。自然治癒力を 促すアプローチには、1能力の高い細胞を直接に用いる、2周辺環境を整えて細胞の能力 を高める、2つの方法がある。

前者のアプローチとして、能力の高い幹細胞の移植治療が行われている。しかしながら、 期待したほどに高い治療効果が認められているとはいいがたい。これは、細胞はその周辺 環境と相互作用しながら、生物機能を発揮しているからである。そのため、細胞移植再生 治療には、細胞の増殖、分化を促す適切な局所周辺環境を作り与える工夫が必要不可欠で ある。この細胞の局所周辺環境をバイオマテリアル(生体材料)を利用して作り与えるこ とができる。この分野は組織工学(tissue engineering)と呼ばれている。このバイオマ テリアルとは、体内で用いる、あるいは細胞や生体成分(タンパク質や核酸など)、細菌 などと触れて用いるマテリアル(材料)である。例えば、生体吸収性ハイドロゲルを用い ることによって、体内で不安定な細胞増殖因子を必要な量、必要な期間にわたって、再生 修復を期待する部位近傍で徐々に放出(徐放)させることによって、細胞の能力を高める ことができる。この徐放化ドラッグデリバリーシステム(Drug Delivery System, DDS)技 術によって、血管、骨、軟骨、皮膚、脂肪、半月版、歯周組織などの生体組織のヒト再生 治療が実現している。また、血管新生因子の徐放化によって、移植細胞の生着率と治療効 果を向上できることもわかっている。加えて、細胞増殖因子の徐放化技術と細胞のバイオ マテリアル足場を組み合わせて与え、細胞の増殖、分化能力を高めて、生体組織を再生修 復させることも行われている。再生を期待する部位周辺に細胞がいない場合には、ハイド ロゲルを活用してケモカインを徐放化、体内で必要な細胞を動員することも可能となって

いる。この体内細胞動員技術と細胞増殖因子の徐放化あるいは細胞足場技術を組み合わせ た再生治療も始まっている。一方、炎症と生体修復は表裏の関係であり、炎症がなければ 生体組織の再生修復は期待できない。炎症担当細胞のマクロファージには、炎症性と修復 性の2種類のフェノタイプがあることが知られている。薬剤の徐放技術を活用して修復性 マクロファージ割合を高めることによって、生体組織の再生治療効果が増強できることが わかった。

前述の再生治療を科学的に支えるのが再生研究(細胞研究や創薬研究)であり、この分 野にもバイオマテリアルは重要である。バイオマテリアルを活用することで、プラスチッ ク基材よりの体内環境に近い性質の細胞足場基材があれば、細胞の増殖、分化の研究はよ り進むであろう。また、細胞毒性の低い遺伝子導入バイオマテリアルを利用することで、 幹細胞の遺伝子機能改変も可能となる。バイオマテリアルは再生研究ツールとしても有効 である。一方、能力の高い細胞を用いることができれば、薬の生物作用、毒性、代謝など を感度よく調べ、創薬研究はさらに進む。

本講演では、徐放化DDSあるいは足場バイオマテリアル技術を活用した再生治療と再 生研究の具体例を示しながら、バイオマテリアルからみた再生医療の最前線、細胞能力を 高める医療の実現について議論したい。この観点から、獣医再生医療に期待することも述 べさせていただきたい。

略歴:
田畑 泰彦(たばた やすひこ)
大阪府出身。1981 年京都大学工学部高分子化学科卒業後、京都大学で工学博士、医学博士、薬学博士の 学位を取得。1989 年京都大学医用高分子研究センター助手、1990 年同大学生体医療工学研究センター助 手、1996 年助教授昇任後、1998 年から京都大学再生医科学研究所助教授を経て 2000 年に教授昇任。2001 年からは大阪大学大学院医学系研究科未来医療開発専攻教授を兼任。1991〜1992 年米国マサチューセッ ツ工科大学、ハーバード大学医学部外科客員研究員。

連絡先:生命環境科学研究科 獣医公衆衛生学教室
三宅眞実(内線 2576)E-mail: mami@vet.osakafu-u.ac.jp

獣医学専攻大学院演習

日時:令和元年12月16日(月)13:00〜

会場:第二講義室

 

13:00〜13:40 <獣医臨床科学特別演習B(ミニレビュー)>

演題:急性腎障害のバイオマーカー

 

演者:岡本茉里(獣医外科学教室)

獣医学専攻大学院演習

日時:令和元年11月21日(木)13:00〜

会場:第一講義室

 

13:00〜13:40<動物構造機能学特別研究F(中間発表)

演題:チオアセトアミド誘発ラット肝障害に関与するマクロファージの特徴とダメージ関連分子に関する病理学的研究

 

演者:倉持瑞樹(獣医病理学教室)

 

13:40〜14:20<獣医環境科学特別研究F(中間発表)>

演題:全ゲノム情報を活用した家畜由来Salmonella enterica subsp. enterica serovar Typhimurium及びその非定型株の分子疫学研究

 

演者:新井暢夫(獣医国際防疫学教室)

 

14:20〜15:00 <獣医臨床科学特別研究F(中間発表)

演題Salmonella contamination in layer farm: The consequence of rodent infestation

演者:Camba Sherwin(獣医内科学教室)

 

15:00〜15:40 <獣医臨床科学特別研究F(中間発表)

演題:Molecular and pathologic characterization of avian adenovirus isolated from the oviducts of laying hens in eastern Japan

 

演者:Flethcerh Del Valle(獣医内科学教室)

 

15:40〜16:20<獣医臨床科学特別演習B(ミニレビュー)>

演題:急性腎障害のバイオマーカー

 

演者:岡本茉里(獣医外科学教室)

獣医学専攻オープンセミナー2019(4)

日時:2019年11月14日(木)15:00-17:00

場所:りんくうキャンパス 第一講義室

 

国際認証(EAEVE)取得にむけた帯広畜産大学の取り組み

 

 

帯広畜産大学臨床獣医学部診断治療学分野

農学博士

富張 瑞樹 准教授

 

 

今回、獣医臨床教育充実事業(つばさ基金)を利用してお招きした富張先生は、帯広畜産大学にて小動物獣医療の教育および臨床、研究を行われるとともに、帯広畜産大学と北海道大学による共同獣医学課程の欧州獣医学評価機関(EAEVE)による国際認証取得に向けて、小動物臨床の担当として精力的に取り組まれています。今回のオープンセミナーでは、昨年に引き続き、EAEVE国際認証取得に向けた帯広畜産大学の取り組みや現状について、ご講演いただきます。学部生、大学院生および教員の皆様はもちろんですが、獣医臨床センターのスタッフの皆様(外部の先生含む)の積極的な聴講を期待しています。

 

 

連絡先:獣医外科学教室

秋吉秀保(内線3207)E-mail: akiyoshi@vet.osakafu-u.ac.jp

 

                                主催:獣医臨床教育充実事業(つばさ基金)     

協賛:獣医学友会振興基金

獣医学専攻オープンセミナー2019(3)

日時:2019年11月13日(水)15:00-17:00

場所:りんくうキャンパス 第一講義室

 

 

短頭種気道閉鎖症候群の診断および治療

 

 

皮膚欠損の閉鎖と再建手術

 

 

麻布大学獣医学部外科学第一研究室

獣医学博士・日本小動物外科専門医

高木 哲 准教授

 

 

フレンチブルドッグやパグなどの短頭種の人気や異常な夏の暑さによって、短頭種気道閉鎖症候群に遭遇する機会が増加している。また、体表の腫瘤は小動物獣医師にとって最も遭遇する腫瘍の1つであるが、腫瘍の大きさや発生部位によって皮膚欠損をどのように閉鎖するか苦慮することがある。今回のオープンセミナーでは、短頭種気道閉鎖症候群、皮膚欠損の閉鎖と再建法に関して、2014年に日本小動物外科専門医を取得されるなど、軟部組織外科領域にて活躍されている麻布大学獣医学部外科学第一研究室 准教授の高木 哲 先生に2時間にわたって詳細にご講演いただきます。学部生、大学院生および教員の皆様はもちろんですが、獣医臨床センターのスタッフの皆様(外部の先生含む)の積極的な聴講を期待しています。

 

 

 

連絡先:獣医外科学教室

秋吉秀保(内線3207)E-mail: akiyoshi@vet.osakafu-u.ac.jp

 

                                          主催:獣医臨床教育充実事業(つばさ基金)                              協賛:獣医学友会振興基金 

The 6th International Open Seminar 2019

Data:October 24th 2019 (Thu) 16:30−17:30

Place:Second Lecture Room

 

Breaking the barrier between commensalism and pathogenicity

 

Eric Oswald, Professor, PhD and DVM

 

Deputy head

Digestive Health Research Institute, University of Toulouse

National Veterinary College of Toulouse, Toulouse, France.

 

 

The team “Pathogenesis and commensalism of enterobacteriaceae”, led by Pr Eric Oswald, is developing a multidisciplinary approach to study the boundary between commensalism and bacterial pathogenesis. The team is working on several Escherichia coli pathovars such as enteropathogenic and hemorrhagic or extraintestinal pathogens (EPEC and EHEC or ExPEC), but also commensal and probiotic E. coli. In 2006, the team identified a genomic island, the pks island, which codes for a complex enzymatic machinery synthesizing several secondary metabolites, including colibactin, a genotoxin produced by certain strains of E. coli. This secondary metabolite of the polyketide/non-ribosomal peptide type induces double-stranded DNA breaks. The objective of the seminar will be to present the team’s latest work on colibactin biosynthesis and its role in virulence, carcinogenesis and more paradoxically in the activity of certain probiotics.

 

 

Organized by Shinji Yamasaki,

Professor of Laboratory of Prevention of International Epidemics

Department of Veterinary Science

Graduate School of Life and Environmental Sciences

E-mail: shinji@vet.osakafu-u.ac.jp

Ext. 2546

国際獣医学専攻オープンセミナー2019(5)

日時:2019年10月29日(火)午後5時~午後6時 場所:りんくうキャンパス2階 第2講義室(B-205)

Phage therapy and multiresistant bacteria: the case of MRSA and Klebsiella pneumoniae

Dr. Damien Thiry, DVM, Ph.D.

Faculty of Veterinary Medicine University of Liège, BELGIUM

(ベルギー王国リエージュ大学)

薬剤耐性菌の出現は人の健康に対する脅威である。これに対抗するために、抗生 物質ではない、抗微生物療法の開発が望まれている。ファージ療法はこの代替え法の 1 つとして期待されており、様々な方向から研究が進められている。

本セミナーでは、1ファージ療法の基本的な考え方について解説することから始 め、2現在演者が進めている以下の 2 つの感染症研究を例にとり、その治療法への応 用可能性について考察したい。1 つはヒトのクレブシエラ感染症の研究で、これにはガ レリア(蛾の一種)幼虫を使った感染モデルを使用して研究を進めている。もう 1 つは 黄色ブドウ球菌によるウシ乳房炎に関する研究で、これにはマウス乳腺炎モデルを使 用して治療効果を評価している。

学類生、大学院生の参加を歓迎します。 セミナーは英語で発表されます。 セミナー終了後に、カフェテリアで談話会を開催します。 奮ってご参加ください。

連絡先:獣医公衆衛生学教室 三宅眞実(内線 62-2576)

E-mail: mami@vet.osakafu-u.ac.jp

獣医学専攻大学院演習

日時:令和元年10月16日(水)13:00〜

会場:第一講義室

 

13:00〜13:40<獣医環境科学特別演習B(ミニレビュー)>

演題:netB for necrotic enteritis and its role of horizontal gene transfer in the evolution of Clostridium perfringens

 

演者:AKM Azharul Islam(獣医感染症学教室)

 

13:40〜14:20<獣医臨床科学特別演習B(ミニレビュー)>

演題:A review of pathogenic Fowl Adenovirus serotype-4 infection in chickens and its outcome

 

演者:Flethcerh Del Valle(獣医内科学教室)

 

14:20〜14:30 休憩

 

14:30〜15:10<獣医臨床科学特別演習B(ミニレビュー)>

演題:Poultry Red Mite (Dermanyssus gallinae) Control: Current and Future Approaches

 

演者:Camba Sherwin(獣医内科学教室)

 

15:10〜15:50 <獣医臨床科学特別研究F(中間発表)>

演題:Production of microantibody for selective inhibition of CTLA-4/B7 interaction in the dog: a new immune checkpoint inhibitor for cancer therapy

 

演者:Ramanayake Tharanga(細胞病態学教室)

獣医学専攻大学院演習

日時:令和元年9月25日(水)13:00〜

会場:第一講義室

 

 

13:00〜13:40<獣医環境科学特別演習B(ミニレビュー)>

演題:netB for necrotic enteritis and its role of horizontal gene transfer in the evolution of Clostridium perfringens

 

演者:AKM Azharul Islam(獣医感染症学教室)

 

13:40〜14:20 <獣医臨床科学特別研究F(中間発表)>

演題:犬の肥大型心筋症における心筋トロポニンIに関する研究

 

演者:安藤武樹(獣医外科学教室)

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