お知らせ

category

シンポジウムのご案内

「液体のりの成分でがん治療の効果が大幅向上」こんなニュースを最近テレビやネットで聞いた方もいらっしゃるかと思います(ご存じでない方は一度検索してみてください)。これは液体のりの成分により、ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)という放射線によるがん治療法の効果が上がったという実験結果から報道されたものです。BNCTという治療法は、中性子という放射線を、ホウ素化合物を集積させたがん細胞へ照射することにより、細胞内に細胞傷害性の高いアルファ粒子とリチウム反跳核を発生させてがん細胞を殺すものです。従来の放射線治療では、正常な細胞にもダメージを与えてしまうので副作用の恐れがあります。一方、BNCTはがん細胞のみをピンポイントで破壊することができるため、身体への負担が少ない治療法として注目されています。

>>出典元ページはこちら(大阪府HP)

実は犬や猫にもこの治療が適応できないかということで、大阪府立大学獣医臨床センターでは伴侶動物に対しての治療の実現に向けて京都大学複合原子力科学研究所と共同研究を行っています。
BNCTで使用する中性子線は体の深い部分には十分に到達しないことから、人ではBNCTの適応は体の表面から浅い位置のがんに限られます。一方小型から中型の犬や猫では、どの部位のがんへも十分な中性子線が到達する可能性があります。またこれまでの放射線療法では数回の照射が必要ですが、本治療法は原則1回の照射のみで治療を完了できます。本治療法の伴侶動物への適応には、まだまだ実現に向けての課題は山積みですが、実現に向けて現在研究中です。

BNCTの獣医学分野への適応についてのシンポジウムが下記の様に開催されますのでご興味のある方は是非ご参加ください(参加費無料)。
 
「ホウ素中性子捕捉療法の獣医学分野への適応拡大に向けて–取り組むべき課題と異分野融合研究の可能性–」
日時:2020年3月14日(土曜日)9:50~17:00
場所:インテックス大阪国際会議ホール(大阪市住之江区南港北1丁目)
参加料:無料
お申込み方法:下記お問合せメールへ ご所属、職名、お名前連絡先をお知らせください。当日参加も可能です。

お問い合せ先: 京都大学 複合原子力科学研究所 獣医学BNCT推進プロジェクト 事務局
       bnct-office*rri.kyoto-u.ac.jp( * を @ に置き換えてください)

>>プログラム(PDFファイル)