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天王寺動物園で診察・手術を行いました

先日、獣医臨床センターの軟部組織外科スタッフと動物看護師が天王寺動物園にて、チュウゴクオオカミの楽楽(ララ)ちゃんの診察と手術を行いました。

天王寺動物園併設病院に往診する形で、会陰部にあった軟性の腫瘤を超音波検査で鼠径ヘルニアと診断し、整復手術を行いました。最初は左側だけかと思っていたのですが、よく観察すると右側にも同様の膨らみが見つかり、最終的には両側の鼠径ヘルニアと診断しました。脱出していたのは消化管などではなく脂肪だけでしたので、脱出組織を切除後、ヘルニア輪(お腹の中の脂肪が出てきていた孔)を閉鎖し、手術を終了することができました。天王寺動物園の獣医師をはじめ、スタッフの皆さんが手際よく楽楽に麻酔をかける姿に「すごい!」と感心しました。オオカミの超音波検査や手術は、すべて初めての経験でしたが、手慣れた天王寺動物園のスタッフの皆さんに助けてもらうとともに、臨床センターの動物看護師がしっかりと準備をしてくれていましたので、無事に終えることができました。幸い、術後の経過も良く、楽楽ちゃんも元気に過ごしているとご報告いただきました。今度の週末にでも、楽楽に会いに行ってみようかなと思います。(秋吉秀保・田中利幸)

【天王寺動物園での手術に参画したスタッフ】
大阪府立大学獣医臨床センター軟部組織外科診療科
科長/教授 秋吉秀保氏
副科長/特任助教 平田翔吾氏

大阪府立大学獣医臨床センター動物看護師
藤本知美さん、大西里加子さん、草竹詩央里さん

天王寺動物園のブログにも掲載されています。
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<チュウゴクオオカミ>
ハイイロオオカミの亜種でチベットオオカミとも呼ばれています。ハイイロオオカミの亜種には絶滅しているニホンオオカミがいます。その名の通り中国を始め、朝鮮半島、ロシア南西部、モンゴル、チベット、ネパール、ブータン、インドのヒマラヤ地方などの森林や山岳地帯に生息しています。

<天王寺動物園>
大阪府立大学は2017年に天王寺動物園と協定を締結しており、多様な動物に関する健康管理や調査研究、教育普及などの取り組みを強化しています。
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