研究

○研究室の概要:

当教室では主に産業動物の発情周期、着床、妊娠の維持と分娩などの繁殖現象とそれらを調節するホルモンの作用機構を解明し、繁殖現象の人為的制御、すなわち発情・排卵同期化と人工授精法、体内受精・胚移植法、体外受精法および性腺抑制法などを新規開発・改良するとともに、繁殖障害の原因、防除、診断・治療法について研究を行っています。

○各教員の研究テーマ

川手 憲俊(C406室):産業動物(ウシ、ヤギ等)の生殖器疾患の診断・治療法開発、および繁殖機能の人為調節法の開発を目指して、生殖内分泌の研究を行っています。

現在の研究課題は、
①ウシ・ブタの精液性状不良と血中精巣ホルモン(特にインスリン様ペプチド3;INSL3)・代謝ホルモン(特にインスリン様成長因子-I;IGF-I)動態との関連性解析
②ウシの正常卵巣および嚢腫卵巣におけるINSL3の発現解析と役割解明
③飼料添加剤給与による黒毛和種雌ウシの分娩後卵巣機能回復と種雄牛の精液性状不良の改善への取組み
④INSL3測定法の高感度化と雌動物の血中濃度測定への応用
などです。

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古山(C-405室):産業動物(主にウシ)の繁殖性向上および体外成熟卵子の受胎性向上を目指して、周産期管理法および体外培養法の研究を行っています。

現在の研究課題は、
①乳牛におけるルーメンバイパスアミノ酸給与による分娩後生殖機能回復への効果の解析
②搾乳ロボットデータや牛群検定成績を活用した乳牛の受胎性予測技術の開発
③ウシ卵子の体外成熟および体外受精法の違いが異常卵割に及ぼす影響の検討
などです。

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