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公共データベースを用いた大規模ウイルス検出に関するプレプリントを公開しました

公共データベースを用いた大規模ウイルス検出について、bioRxivでプレプリントを公開しました。

Hidden viral sequences in public sequencing data and warning for future emerging diseases
Junna Kawasaki, Shohei Kojima, Keizo Tomonaga, Masayuki Horie
doi: 10.1101/2021.05.17.444395

本研究では公共データベースに存在する鳥類および哺乳類動物由来のRNA-seqデータを解析し、RNAウイルスを検出・解析しました。

ディープシークエンスは存在する核酸(DNAやRNA)を網羅的に検出する技術です。公共のデータベース(例えばNCBI SRA)には大量のディープシークエンスデータが登録されています。これらのデータの多くはウイルス検出用に取得されたものではありませんが、由来となる動物がウイルスに感染していた場合、シークエンスデータにウイルス由来の配列が含まれます。

本研究では鳥類および哺乳動物由来の46,000以上のRNA-seqデータを網羅的に解析し、大量のRNAウイルスを検出しました。本研究によって、公共データベースの再利用によるウイルス探索の有用性が示されました。